前市長の講演

20110202.jpg総合文化センターとアルカイックホール・オクトを会場にして、行われた企業(日興商会)のイベントで、白井文前市長が「尼崎力を考える~市長としての8年間を振り返って~」と題して講演されました。

200人近い人が、ほんとうにしーんとなって聴き入りました。

環境、情報、防災という3つのテーマで、率直に、明快に話を勧められ、あっというまの2時間でした。

防災の話では、1月28日のサロントークのこと、盛岡の田端さんの話でもっともショックだったこととして、避難所生活の中で、男性はがれき処理にでかけていき、日当を受け取るが、避難所のたくさんの被災者のための炊事を毎日3度3度行う女性たちの労働は無償であったと。

私が今日の白井前市長の話の中で最も印象に残ったのは、2005年4月のJR福知山線脱線事故のこと。

市長としてご遺族のことをどのように想い、行動されたか、また、遺体安置所となった総合体育館で毎年行われている成人のつどいをどうするか、実行委員会の若者たちの決断と当日の言葉などについてでした。

市長職としての8年は確かに短いと私は思います。

しかし、後継にバトンを託すタイミングやその後継にふさわしい人を選ぶことなどなど、深慮された結果、2期で勇退されたのだと改めて思いました。


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