子どもの貧困

朝は大蔵公園で、上之島のまつりに参加しました。

市立尼崎高校の吹奏楽や園田学園女子高校のチアガールなどのパフォーマンス、ちらし寿司、焼きそば、たこやき、わたあめなどなど、地域のグループのみなさんが協力し、また来年も来たいと思えるような楽しさと、おいしいものがいっぱいのおまつりでした

20100508.jpg兵庫県弁護士会主催の「子どもの貧困と生活保護制度について考えるシンポジウム」に参加しました。

弁護士会館のホールには100人くらいの参加者。

外部への広報は新聞1紙のみで、弁護士会のサイトにも載っていなかったため、元内閣府参与で反貧困ネットワーク事務局長、あの派遣村の湯浅誠さんが来られたにしては少なかったと感じました。

貧困は一部の人の問題ではなく、社会が持続できるかどうかが問われている、非正規社員の親たちが貧困に陥っており、日本の子育て家庭の相対的貧困率は、先進国と思えないほど高いこと、先生には、とにかく正規社員にならないと大変だなとと言わないでほしい…あるコンビニエンスストアの社員が『燃料のように使い切られた』と言ったなど事例の紹介は、胸をうちました。

東京の定時制高校が減って、倍率が上がり、入学できない子どももいることも話されました。

データやセイフティネットのあり方をわかりやすく図式された参考資料をいただきました。

パネルディスカッションには、しんぐるまざーずふぉーらむ尼崎のメンバー、廃止となった大阪市立貝塚養護学校の元寄宿舎の担当、福祉担当40年という元大阪市職員、弁護士がパネリストで、花園大学 吉永純教授のコーディネーターを務められました。

終了後、しんぐるまざーずふぉーらむのメンバーには、参加者の女性が数人集まられ、パネルディスカッションでは満たせなかった疑問や思いを話しておられたのが印象的でした。

親の貧困が子どもに連鎖する、貧困と呼ばれる親は子育て(食事の支度ひとつにしても)に向ける時間がなくそれがまた子どもの成長に…という部分のお話は、社会問題の学びに来た人ではなく、まさに生活に困窮している、またはするかもしれないという当事者の母親たちには非常に苦しいものでありました。


ページのトップに戻る