県庁南側にある、兵庫県公館は明治時代の県庁本館です。
シャンデリアは兵庫県の花のじぎくを模してあり、お気に入りです。
私も、県の「ひょうごユニバーサル社会づくり総合指針」の検討委員でしたので、続けてこのユニバーサル社会をめざす取組には参加しています。
今日のフォーラムは、「子どもをめぐる環境とこれからのこども政策」と題して内閣府政策統括官(共生社会政策担当)・待機児童ゼロ特命チーム事務局長の村木厚子さんが基調講演をされました。
元厚労省のあの冤罪事件で164日拘留されたのち、無実が証明されたあの方です。
また、村木さんの講演の後、弁護士で現在丹波市でダウン症のお子さんと夫と暮らす大平光代さん(「だからあなたも生き抜いて」の著者)、そしてプロップステーションの竹中ナミさんの3人が鼎談を聴きました。
なにかの理由で機会が減ることがないようにということで、会場では、要約筆記に手話通訳、また会場に来られない人のためには、ひょうごチャンネルで中継もされました。
いま、プロップステーションのサイトで前半の録画が公開されています。
http://www.prop.or.jp/news/topics/2011/20110821_01.wmv
内閣府の資料もちゃんと映し出されながら、村木さんのとてもわかりやすい解説を聴くことができますので、ぜひ、子どもを取り巻く社会環境の変化などをみてください。
鼎談では、それぞれの子育て観、子どもと仕事、夫婦の関係、社会としての取組への想いが語られました。
村木さんの冤罪事件については、その受け止め方、乗り越え方をとても率直に、ユーモアも交えてお話しされました。
二度とないであろうからと、拘置所では好奇心をもって生活をしていたということ、唯一許される手段である手紙で夫と週2往復は便りを交わし、本の読後感などを伝えあったこと、ひるまなかった、負けなかったのは、娘たちが将来、困難にぶつかったときのことを考えた、そのときに母もがんばったのだからと思ってほしかったからというようなことをおっしゃいました。
コーディネート役、聴き手に徹されたナミねぇのうまさで、しっかりと聴くことができ、考えることができました。
尼崎の前市長白井文さんも、現稲村和美市長も、そしてこのお三方、村木さん、竹中さん、大平さんに共通するのは、非常に意志の強い方で、しかし「固い」「堅い」「硬い」のではなく、とてもしなやかな姿勢をみせられるということ。
意志を貫くために、努力をし続けられていることでしょうに、それをみせずに、淡々と余裕を持って生きているように見えること、そんなことも考えました。
会場には傷がいのある方や、子ども高齢者に使いやすい食器などの展示もありました。