南武庫之荘の地域住民の有志のみなさんが、企画し、長い間準備されていた「東日本大震災チャリティ映画会」が大成功におわりました。
269人の参加者、そして集まった義援金は26万円。
少し長いですが、この催しのちらしの裏面の言葉を転記いたします。
助成金やスポンサーもなしで、自分たちで資金を出し合い、すすめたみなさんの想いがよくわかっていただけると思います。
準備には男女あわせて30人以上の地域の皆さんが集まっておられました。駐輪場の案内や受付、お招きした西野先生などの接遇・・・
白井前市長と徳田教育長の姿もありました。
来賓というご案内はしない方針で、一参加者としていっしょに参加してくださっていました。
ひとりの想いから、次々と賛同する人、協力する人がつながっていき、これほどの大きな会になったこと、そしてまた西野先生に会いたいとたくさん来られた教え子やその保護者たち・・・
たくさんの笑顔がトレピエのホールでみられました。
参加者も主催者も招かれた人も出演者もみ~んなが満足して、そして26万円をいっさい経費などをひかずに全額をあしなが育英会に振りこむそうです。
「東日本大震災チャリティ映画会」開催にあたって
それは平成23年1月26日の新聞記事から始まりました。
両親を亡くした5人の兄弟の姿を描いたテレビドラマと映画の「若者たち」。
そのモデルとされる西野能文(よしぶみ)さんが、尼崎市の立花西、竹谷、武庫、立花南、立花北小学校の教諭だった37年間に発行した学級通信6700ページを自宅で公開していることが記事の主題でした。
♪君のゆく道は 果てしなく遠い~♪ という歌を口ずさめる方も多いと思います。
この記事を読んで、今の私たちの社会が見失っている大切なこと ― 子どもや若者たちの生活と教育について、みんなで考え、見守ること ― そのヒントが、この映画や西野先生の生き方に見つかるのではないかと思いました。
「西野先生に会いたい」、「先生といっしょに、みんなでこの映画を観たい」…。
上映の方法を考えて企画を進めようとしているその時 ― 3月11日、東日本大震災が起こり、たくさんの子どもたちがその親を失いながらも懸命に生きようとしていることが報道されました。
わが町の駅前でも中高生が寒い中、元気に募金活動をしていました。
私たちはこの上映会をチャリティーにと切り替え、行政の助成やスポンサーなどの支援は受けず、一市民として、できることをやりたいという想いを頼りに考えました。
映画を無料で上映すること、西野先生にゲストとして参加していただくこと、義援金は16年前の大震災で親を亡くした子どもたちも活動している「神戸あしなが育英会」を通じて、被災地の親を亡くした子どもたちに直接届けること…。
チャリティ事業や映画上映会など全く縁がなかった、南武庫之荘の住人有志が、知恵を出し合って計画しました。
子どもや若者たちを温かく見守りたいと思われるあなた、1960年代をふり返りたいあなた、被災地の子どもたちにやさしさを届けたいあなた、このチャリティ上映会にご賛同いただき、ご参加くださいますよう心からお願い申し上げます。