気仙沼市の菅原茂市長は毎朝8時~記者発表をされているというので、その模様をみせてもらいました。
市役所冷房設備がないなか、私は汗が髪から、首筋を伝うほどの暑さでしたが、市長も記者・職員のみなさんもそうではなかったです。
フォークリフト贈呈式や、台風接近など、予備知識のない私でも、わかりやすく、説明されていました。
地盤沈下による冠水、そして市民のみなさんは潮見表をみていることなどを、他地域から来られているらしい記者に丁寧に説明されていました。
とにかく、雇用ができるように、市民が働けるように、水産加工業の復興をまず・・とおっしゃっていました。
被災者支援の拠点となっている市役所向かいのワンテン庁舎に行き、相談窓口(川崎市から派遣の職員がおられました)、危機管理室でお話を聞きました。
街中と沿岸部を歩き、途中で雨が激しく傘をさしても濡れるほどになったので、タクシーに乗りました。
台風の影響で断続的に激しく降ったり、小雨になったりします。
運転手さんの話を聞きながら、5月時となんらかわっていない様子のようにみえて、さびて朽ちている車の残骸、また「かさあげ」と言われる土を盛っている作業も見えました。
市長の記者発表にあった、フォークリフト贈呈式を魚市場で参観。
外交評論家岡本行夫さんが代表理事を務める「希望の烽火(のろし)プロジェクト」は被災地の漁業再開支援のための機材を各地に寄贈する取組をしているそうで、今回は、三菱重工業のフォークリフトが気仙沼市に寄贈されました。
(写真は「希望の烽火」代表理事岡本行夫さんから目録を受け取る菅原市長。)
また、7月30日に書いた「チャリティ映画上映会」。
手製のアクリルニットでつくった食器洗いのたわしを、ぜひ被災地にと持って来られた母と娘さんがおられました。
その100枚のカラフルなたわしを、女性団体の方に託し、仮設住宅や在宅の被災者に渡してもらえることになりました。
汗をかき、雨には濡れましたが、おうどんやさんや郵便局、街でであった気仙沼の人たちの気力や意欲、遠くから支援に来る人への感謝の言葉をたくさん聴いて、熱い気持ちにもなりました。
「よそから来た人は、ほんとうにかせぐから」 「遠くから来た人がかせいでくれるから」
と聞き、他地区の人間がなにか商売をしにやってきているのだろうか・・と考えましたが、話すうちに、「かせぐ」というのは、「働く」という意味なのだとわかりました。
一方で、「ほんとうに復興するのだろうか」、「だとしたら、いつだろうか?」 という不安なお気持ちもたくさん伺いました。
「阪神淡路大震災の時、ああ、これで復興したと思えたのはいつごろでしたか」とも。