【出張調査報告】議会図書室の権能強化について:呉市議会(2019年10月11日)

出張調査報告を書きました。

出張先 呉市議会
日 時 2019年10月11日
テーマ  議会図書室の権能強化について
説明者 呉市議会議会検討委員会委員長、図書室司書、議会事務局議事課員

視察の目的は、尼崎市議会図書室の充実についての議論の中で、議会の図書室とは、資料室でもなく、また司書が議員の質問のための調査を代行をするものでもないということを前提に、レファレンスによって、議員の質問や提案が幅広い視野で行われるようになった実態や、専門図書館としての存在価値、専門職配置の効果などを先進市に学びたいとして、視察したものである。

呉市議会図書室も約4年前までは、物置状態、使えない史料が山積み、密談場所のような状態であったが、議会基本条例に「議会図書室の機能強化に努める」ことがうたわれたことから、議員と議会事務局一丸で、平成28年末の新庁舎整備を機に取り組んだ成果が今現れている。

議会事務局にプロジェクトチームを設置し、先進2県、3市国会図書館を視察。規模ではなく機能、つまり「強い議会を支える仕える議会図書室」をめざす。相談しやすいように司書を置き、議員が調査しやすいように、司書が審議案件や政治・社会問題を先取りした図書を購入、整備、配架している。常駐の司書は嘱託職員で週四日8時30分~17時、一人勤務、図書等購入予算は30万円、市政資料室も併設し、執行部のレファレンスも受けている。一般市民は閲覧のみ。市立、県立、国立・私立の大学図書館との連携もしている。司書が作成する議会図書室情報紙も1、2か月に1度発行、興味を持ちやすく、テーマ設定した特集棚で配架に工夫をしている。議員個別メールサービスは、議員に興味ある分野のキーワードを3,4つ設定してもらい、それに関する新聞記事や書籍、資料があればメールでその議員に配信している。

現在、全議員が議会図書室を利用し、質問力は向上、根拠のある質問によって、執行部との政策議論に緊張感をもたらしたことが最大の効果であり、また今後は、即応性や多角的調査の向上を図るため複数対応、有料検索システムの導入や増員も検討するとのことであった。

尼崎市議会においても、専門職配置がすぐには困難であるとしても、実現可能であると思われる図書室内の配架や特集棚、県立、市立図書館との連携、メールサービス、検索システムの導入などについて、調査・検討をすすめ、呉市のように議員と事務局が一丸となって取り組むべきものであると考えた。


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