2023年6月30日(金)、 第14回尼崎市議会定例会最終日でした。
市長提出議案はすべて可決。
人事案では、吹野順次副市長が再度副市長を務められるよう議会も全会一致で可決しました。
また、決議案第1号 光本圭佑議員に対する辞職勧告決議について 、青雲の会を除く各会派から提案がありました。 公明党藤野議員が提案理由説明をされました。
市議会サイトから決議文として掲載されたものを転記します。
「光本圭佑議員に対する辞職勧告決議
光本圭佑議員は、所属していた会派の同僚議員の同意なく会派の政務活動費を引き出し、同議員名義の銀行口座へ移すなど、複数回に及ぶ不透明な入出金を行い、加えて、パソコン等購入に係る納品書を偽造するなど、政務活動費を運用・管理する上での不適切な取扱いを行った。
こうした行為に加え本件に係る本市本議会での調査についても非協力的であったことなどから、本市議会は令和4年6月 28日の第7回市議会定例会最終日において、辞職勧告決議を全会一致で可決した。
その後、令和4年8月5日に議会事務局が光本圭佑議員を.告発人とした政務活動費に係る私文書の偽造等に伴う告発状を提出し、兵庫県警察において受理され、捜査が進められている。
一連の事態を受け、政務活動費に係る各種規定の検証、必要に応じた見直しを行うために設置した政務活動費の制度検証等特別委員会において、光本圭佑議員は告発されていることを理由に事実関係についての説明を拒んだ。
一方、市民からの調査請求により設置した尼崎市議会議員政治倫理審査会では、過去の説明を一部翻した。
尼崎市議会議員政治倫理条例においては、議員は、市民全体の代表者として、その品位と名誉を損なう一切の行為を慎み、その職務に関し不正の疑惑をもたれるおそれのある行為をしないことと定められ、また、その基準に違反する行為を行ったとして市民から疑惑をもたれたときは、自ら誠実な態度をもって疑惑を解明するよう努めなけれぱならないと定められている。それにもかかわらず、光本圭佑議員は自身の疑惑に対する説明には一貫性がなく、誠実な態度をもって疑惑を解明するという姿勢が見られないまま議員活動を続けていることは到底認められるものではなく、この状況がこれ以上続くことは市民の政治に対する信頼を著しく失璧させ、本市議会の品位と名誉を傷つけるものである。
よって、本市議会は、光本圭佑議員が公人として自らの責任を認め、直ちに市議会議員を辞職することを改めて強く求めるものである。」
*(藤野議員のご発言はですます調でした)
続いて、各会派からの賛成討論があり、市民グリーンクラブを代表して須田和が行いました。
以下全文
「光本けいすけ議員に対する辞職勧告決議案第1号について、賛成の討論を行います。
昨年6月にも辞職勧告決議を致しましたが、再度、ここに決議案が出され、市民グリーンクラブも賛同するものです。
先日、多くの市民の要望のもとに設置された、第2回政治倫理審査会を傍聴いたしました。
委員のお一人が、光本議員におっしゃった言葉が、私には深く印象に残っております。
その委員は38年間、他の市の職員を務められた方です。
・市の職員であれば、部下が不適切な行為をすればその上司である者まで処分をうける
・多くの元上司が、部下の不適切な行為によって処分され、ボーナスも一定程度減額をされ、定年退職を迎えるまでそれは影響するものであること
・真っ当な、適切な支出行為を公務員はしているということを光本議員には認識していただきたい
・公務員として「李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず」と、真っ当な事務処理をすることが当たり前だと教育を受けてきたが、光本議員は、そういう職員を指導すべき立場にありながら情けないという印象を抱いた・・・
以上が、私が聞き取った審査会の委員の発言の一部でございます。
議場では、公務員である理事者の皆さまに向いて座っている光本議員は、どのような気持ちでおられるのか。
この委員の言葉をどう受け止めたのか、お尋ねしたくも思います。
貴重な一票を投じて議会へ送り出してくれた有権者や信頼し応援し続けてきた方々には、ご自身がなさったことや、今置かれている状況の説明をされたのでしょうか。
議会、検証委員会、審査会で問われ、求められている事柄に対する説明をせず、選ばれた公人である議員としての品位と矜持を示しておられない現在、辞職されることを強く求めるものです。
ご清聴ありがとうございました。」
光本議員本人はこの辞職勧告決議案では地方自治法の定めにより、議場からでなければならず、議場そばの委員会室などで声だけは聞いておられたはずです。
今朝7月1日の神戸新聞、毎日新聞に掲載されていました。
次は7月第二週から臨時会、役選議会です。