前の投稿に引き続き、尼崎市医師会の杉原加寿子会長からのメッセージも投稿します。
🟠最前線で私たちのために働いてくださった医療関係者、検査技術者、保健師、エッセンシャルワーカーのみなさまに、あらためて感謝いたします。
尼崎市医師会の杉原加寿子会長からのメッセージ
市民の皆様へ
令和2年1月に国内で初確認された新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に全国へと波及し、8回もの感染拡大の波にさらされました。この間に尼崎市では同年4月に全国に先駆けて設置されたPCR検査診療所や医療逼迫のために自宅や高齢者施設等で療養せざるを得なかった患者さんへの医療支援、ワクチン接種といった数々の対策を行政ならびに介護・福祉関係者の皆様とともに実行してきました。しかしながら、力が及ばず多くの方々がこの感染症のために亡くなられました。ここに改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、大切なご家族やパートナー、ご友人を失われた皆様にお悔やみを申し上げます。
また、この3年間で失われたものは人々の語らいでした。大人たちはもとより、3年前に入学した小学生は賑やかな給食の時間を味わうことなく4年生になりました。しかし、コロナ禍の当初とは異なり、ワクチンや治療薬が確立して重症化するリスクが下がったことによって、人々が自由に集い、語り合える社会を取り戻すための道筋がつきました。
さらに、忘れてはならないことは、精神障がいや知的障がいなどの障がい特性やひとり親世帯の親といった社会的背景のために自宅で療養せざるを得ない患者さんがおられたということでした。これからも尼崎市医師会は誰一人取り残さない医療を目指して努力を続けます。
一方で、この5月8日をもって新型コロナウイルスがなくなるわけではありません。そこで、市民の皆様におかれましては、少しでも体調に不安を感じられた際にはかかりつけ医か近くの医師に受診して下さい。そして、その際にはどのような感染症であっても重症化しやすい高齢者、小児、妊婦や慢性疾患をお持ちの患者さんが待合室におられますので、「お互いの思いやり」として感染予防のためのマスク装着にご協力下さいますようお願いします。
私達尼崎市医師会員は、この3年間の経験と反省を基にさらなる健康危機に備え、誰もが健康で幸せに暮らせる尼崎市を目指して、引き続き尼崎市行政をはじめ地域の介護・福祉関係者の方々と連携して取り組んで参ります。
令和5年(2023年)5月8日
尼崎市医師会 会長 杉原加壽子
https://www.amagasaki.hyogo.med.or.jp/about/