近松賞を観劇

ピッコロ劇場で「蛍の光」を観劇しました。

平成19年に募集され、215作品の中から選ばれた第4回「近松賞」受賞作品です。

3日から8日まで、6回公演されるということで、主催者でもある総合文化センターの理事を務めている私もPRやチケットの販売に協力いたしました。

尼崎市北部の団地の1室を舞台に、内職をする妻が失踪、その後の夫、その同僚、幼なじみ、そして同じ団地の女性が出入りしながらの心理劇でした。

客席には稲園高校の生徒さんもたくさん来られていました。

他市の友人とも久しぶりに会いましたし、市職員や近松応援団のメンバーのお顔も。

なまの演劇をみるのも、久しぶり。

思い起こすと、2008年、大阪で蜷川幸雄演出の「かもめ」藤原竜也・鹿賀丈司を観たのが最後のようです。

映画とは大きく違い、役者さんの動き、息遣いを感じることができること。

私は、役者の動きや舞台の設営、効果音などを楽しみましたが、この夫婦のこれまでのあり方も、障害を持つ子を育てていると叫ぶ幼なじみの苦しみも、その心理の奥深さの実感を得るものではありませんでした。

しかし、限られた空間で、同時に数百人の人が息をひそめ、目を凝らして舞台に集中するという体験は、文楽でも歌舞伎でも、演奏でもとても好きです。


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